記憶力を強くする
本日はブルーバックスの
記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方
についての紹介記事です。
記憶の仕組みについてとても分かりやすく書いてある本です。
僕自身が脳神経に関する勉強もしているので、とっつきやすい所もあったかもしれませんが、基本的には平易な内容です。
記憶術の紹介ではないのですが、根本的な記憶の仕組みについて理解することで、記憶の効率を高める効果があるように思えます。漢方薬的なイメージでしょうか。
脳の神経細胞
神経細胞が減るスピードは皆さんがふつうに想像するよりもずっと速く、一日に数万個という猛烈な速さで減っていきます。これは一秒に一個くらいのペースで神経細胞が死んでいる計算になります。それだけたくさんの神経細胞が毎日つぎつぎと死んでいってしまうのです。その結果、脳の重さは生まれてから七〇歳になるまでに約五%も減ってしまいます。
こんな感じの、豆知識も豊富に紹介されていて楽しく読めます。
人の体のある器官が生命にとっていかに重要であるかということを推しはかるためには、その器官が下等な動物でどれほど発達しているかを調べます。もし生命にとってその器官が本当に必要であれば、下等な動物でも十分に発達しているはずだからです。こうした意味で、古くから発達している海馬は、脳の中でもとりわけ重要な部位であるといえます。
日々大学の勉強をしていて、記憶力の低下を嘆いていたのですが、たとえ高齢であっても神経細胞の増殖力は上昇すると書いてあり、とても勇気づけられました。
そもそも、そこまでの年齢でもないのですが・・・(笑)
脳の研究に関してはまだまだ未知な部分が多く、紹介されている研究などもわりと最近のものが多く、これからの進歩に大いに期待したくなりました。
記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/01/19
- メディア: 新書
- 購入: 39人 クリック: 178回
- この商品を含むブログ (152件) を見る